「あなたはそれ、どうやって責任取るの?」裁判官の指摘

「これから10年、20年が経ち、成長した被害者(娘)が、その時に振り返ったら、父親と性交渉をして妊娠したという、性被害に気付く訳でしょう」
「それは消えない記憶となる訳でしょう。結婚や妊娠を考えた時に、足かせになるかもしれない。あなたはそれ、どうやって責任を取るの?」

問い掛けはあくまで冷静な口調で行われたものの、どこか語勢を強めたようにも感じられた。
被告の父親が応じる。

「被害者の、そういった精神的、肉体的苦痛に、一生、親として、思い返せないようにしたい。寄り添って、親として精一杯してあげたい」