一方、ひび割れの時期について、住民からは今年1月ごろから見られたという声も聞かれます。

避難した男性
「亀裂が入ったというのは正月ぐらいの頃に入っていた。それがだんだんひどくなって5月、6月、特に6月入ったら急に広がりだした。7月1日に工事が始まる前にがっぽり空いて道路が下がっている、下がっているということは崖がすべっているから下がっている」

松山市民
「6月下旬くらいから、陥没が少しずつ始まったように思います。心配はしておりました。天守閣の受付の方に、大雨が降るとあれは落ちますよと、お伝えしました」

一方、この週末には愛媛大学の研究者10人あまりが現地で調査にあたりました。調査後、森伸一郎特定教授は「本当に単純なメカニズムではない。きちんとした議論と分析が必要」と述べ、土砂崩れの原因解明には一定の時間がかかるとの認識を示しています。

松山市は、土砂崩れと応急工事の因果関係について、詳細な調査と分析を進める方針ですが、今後、再び災害が起きないよう徹底した調査が求められています。