岩手県平泉町の毛越寺で15日、おみくじを引いて一年の作柄を占う新春の恒例の「作様(さくだめし)」が行われました。

「作様」は春祈祷の一つで、15日は豊作をもたらす農業の神として信仰される摩多羅神(またらじん)を祀った境内の常行堂(じょうぎょうどう)に10人の僧侶が集まり、今年の五穀豊穣と農作業の安全を祈って法要が行われた後、藤里明久貫主がみくじ箱を振って今年の作柄を占いました。箱に入っているのは「1」から「10」までの数字が記された竹の棒で、数字が大きいほど豊作とされています。今年は稲の中生(なかて)と晩生(おくて)で「8」が出るなど、全体的に豊作が期待できる結果となりました。また今年の天候についての占いは「雨が少なく風が強い」という結果でした。毛越寺では今月20日、一連の祈祷が無事に終わったことを祝う「二十日夜祭」が行われます。