「再びSL銀河の走る姿が見たい」。鉄道ファンと沿線住民が行動を起こしました。6月に惜しまれながら運行を終了したSL銀河の運行再開を求める署名を、有志の団体が岩手県庁に届けました。
25日はSL銀河の運行再開を求める有志の会の代表で宮城県の臨床工学技士・出口聖也さんら11人が岩手県庁を訪れ、県の内外から集まった5374人分の署名を県商工労働観光部の高橋利明観光・プロモーション室長に手渡しました。
署名は、蒸気機関車「C58・239号機」によるSL銀河の継続的な運行の再開をJR東日本に働きかけるよう、県に求めています。
SL銀河は、蒸気機関車は走行に支障はないものの、客車が老朽化したことと交換部品の調達が難しくなったことを理由に、6月11日に運行が終了しました。
奥州市出身の出口さんは、小学生のときに初めてSL銀河が走っているのを見て以来のファンで、出口さんが立ち上げた有志の会は去年9月、オンラインで署名集めを始めました。
自らもSL銀河のラストランを見届けた出口さんは、復興の象徴として再び運行する意義を語ります。
(出口さん)
「費用的な支援として県だったり沿線自治体が車両を保有し、運行はJRが行うという手段もあると思う。どうかこの声がJR、そして県を動かしてSLに届けば良いと心から思っている」
高橋室長は「JRに思いを伝えたい」と話しました。