盛岡市の調理師専門学校で11日、東京の焼き肉店の社長を招いて肉の下処理を学ぶ特別授業が行われました。プロのひと手間で美味しい肉をより美味しくする極意を学びます。
特別授業の講師を務めたのは東京に7店舗を展開する焼き肉店「正泰苑(しょうたいえん)」の金日秀(キム・イルス)社長です。この日は、盛岡市のMCL菜園調理師専門学校の2年生32人を前に、8.2キロのリブロースのかたまり肉を使って実演しました。
焼き肉は最後に客が焼いて仕上げることから下処理が重要で、脂が溶け出さないよう手早く仕上げることや、筋に対し直角に包丁を入れて食感をよくすることなどがポイントです。生徒達は形よく、誰が焼いても美味しい肉にするために金さんの指導を思い出しながら慎重に包丁を入れていました。
(生徒)
「お肉の部位に合わせて薄く切ったり厚くきったりというのが自分の思ったように切れなくて難しかったです」
(生徒)
「将来はカフェを開業したいと考えています」「食材を切ることはどんな分野でも基本なので将来の自分の力になると思います」
(金日秀社長)
「全ての部位を使う僕たちが牛肉を誰よりもよく熟知していて、その最高の調理法焼肉なんだということを皆に教えられたらと思います」「こういう子たちが次世代のアフターコロナの素晴らしい外食産業を担って引っ張っていってもらえるように僕も負けないように頑張って参ります」
調理師として様々な分野での活躍を目指す生徒たちにとって、素材の良さを引き出す一流の技は大きな刺激になったようです。