釜石市の飲食店街「呑ん兵衛横丁」の顔といわれた居酒屋「お恵」の女将、菊池悠子さんが1日亡くなりました。86歳でした。

菊池さんは釜石市が「鉄と魚のまち」として隆盛を極めていた1963年(昭和38年)に呑ん兵衛横丁の居酒屋「お恵」ののれんを先代から引き継ぎ、浜の女らしい豪快な笑い声と気風の良さで長年、地元の人や常連客から愛されました。

営業最終日を迎えた菊池さん(過去の映像より)

▶営業最終日の菊池さんの様子はこちらから (2025年7月9日放送分)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2033670?display=1

2011年の東日本大震災で呑ん兵衛横丁が全壊した際は、仲間と仮設店舗で営業を再開。仮設店舗が入居期限となった2018年に閉店を余儀なくされるも、翌年には市内で店を再開していました。

しかし菊池さんが86歳を迎えた2025年6月、体調の悪化を理由に惜しまれながら「お恵」を閉店しました。

菊池さんは1日、自宅で脳出血のため亡くなったということです。

菊池さんは地域の飲食店文化を守り復興に貢献したとして10月、市から市勢功労者として表彰されたばかりでした。