
佐藤さんが憧れる南部ダイバーの起源は、明治時代にさかのぼります。

今からおよそ100年前の1898年=明治31年に種市沖で船の座礁事故が発生。

その解体引き揚げ工事のために現在の千葉県から訪れた人たちが、地元の青年、磯崎定吉にヘルメット式の潜水技術を伝授したのが南部もぐりの始まりだといわれています。

佐藤さんが南部ダイバーを目指す理由を探るため、この夏、佐藤さんの北海道への帰省に同行しました。

(佐藤瑳武さん)
「このお祭りが根室の魅力にもなってる。帰ってきてよかった」

北海道東部に位置する漁業のまち根室。

佐藤さんの父親幸輝さんは、3隻の船を所有する水産会社の社長です。
佐藤さんは幼い頃から、種市高校で学んだ南部ダイバーの活躍を間近で見て育ちました。

(佐藤瑳武さん)
「南部もぐり(ダイバー)のヘルメットです。うちでも潜水士がヘルメット潜水器を使ってウニを獲っています。宝物ですね」







