国のTAC管理には、予期せぬ事態の際に柔軟に運用できる留保枠があります。
久世さんたちは、その留保枠を小型イカ釣り漁船に割り当ててもらいたいと考えています。

(久世勝利さん)
「今月いっぱいくらいは最低でもやってさ。明るい正月を迎えたい。みんなでね」

休漁となった漁家たちは一刻も早い漁の再開を待ち望んでいます。

5日午後、漁獲可能量=TAC留保分の割り当てを決める水産政策審議会が開かれていて、留保枠のうちどの程度が小型イカ釣り漁に割り当てられるか久世さんたちも注目しています。

未来の水産業も今の水産業もともに守るため、国には資源予測の精度を高めることと現場を見た柔軟な対応の双方が求められます。