2月に岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災の影響を受けた「みちのく潮風トレイル」の沿道の木々の調査が始まりました。
15日は関係者が被災した木の成長を確認する装置を設置しました。

(宮崎大学農学部・篠原慶規准教授)
「このワイヤーの長さを測ることによって、日々どれぐらい木が変化しているのかというのをここで記録しています」

電動「デンドロメーター」と呼ばれるもので木の幹にワイヤーと計測機器を取り付け、幹の長さの変化から成長の度合いを確認します。
今回はメジャーとバネを使った簡易的なものと、合わせた2種類の方法で被災した木々の倒木の可能性を調査します。
15日は官民学が連携して綾里崎のトレイルルートに計測機器の設置を行いました。

(篠原慶規准教授)
「(山火事のあと)死んでいく木というのはこのあと倒木の危険性であったり、あるいは根が弱っていて、土砂災害の危険性であったりそういうものがでてきますので、このあとどの木が生き残って、どの木が弱っていくのかというような調査をいま行っています」

(NPO大船渡地域戦略・志田繕隆理事長)
「焼けた状態で歩いてもらうよりも、少しでも安全な状態でけがなく歩いてほしいと思いまして、倒木とかの被害ってやっぱり考えられるのでそういうことがないように今回調査を始めた」

今回の調査ではデンドロメーターを合わせて44カ所に設置し、根元が焼け焦げた樹木が成長を続けていくのかを確認します。