10月に入り、値上げラッシュとなっています。
まずはこちらをご覧ください。

民間の調査会社帝国データバンクによりますと、10月から値上げされる飲食料品の品目はおよそ3000にも上っています。
このほか国が行ってきた補助金の終了によって電気・ガスも実質値上がり。
さらに岩手県内ではバスの運賃も引き上げられ、あさってからは先行して値上げされていた盛岡・滝沢・矢巾以外の地域でもタクシー料金の値上げが控えています。
物価高は収まるどころか、勢いを増しているような状況です。
この状況について街の人に聞きました。
(街の人は)
「(気になるのは)やっぱりエネルギーかな。
(節約で気を付けているのは?)飲み代ですね。現役時代は週5くらいで。
(それが今は?)2週間に1回くらい。
(だいぶ減りましたね)それだけ家計圧迫されていますからね」

「タクシーが高い。急にあがった。私はバスで出かけられない、足があがらないから。今こたえているのは、タクシーと食べ物、安くなればいいなと思う。
(タクシーはどのくらいの頻度で使う?)1週間に1回か2回は使う」

「電気代とかガス料金とか高くなっているような気がする。お菓子、大好きなので、お菓子の値上げもうやめてほしいなと思う。
(何か対策している?)バイトを頑張ろうと」
「電気ガス、これから寒くなるから。あとお酒。
(これからお酒の量が減る可能性がある?)ないです。
うるさく電気つけっぱなしと言われる。しょうがないですね」

「ペットボトル飲料、なんか200円になるって。気になりました。収入が全然変わらずという感じなので節約しなきゃという気持ちになる」

「(気になるのは)納豆。納豆は毎日必ず冷蔵庫にある。ペットボトル飲料とかは、ついつい買ってしまうので、値上がりすると買いしぶってしまう。今、(子どもの)離乳食が始まったので、私たちよりいいものを食べている感じ。そうなると野菜とか果物とか高いなと感じる」
一方、専門家は今回の値上げラッシュの理由をこう分析します。

「今までの値上げは、2022年以降3年間値上げがつづいてますけども、原材料価格の高騰が値上げの要因であったと思うが、ここにきて人件費と物流費が、値上げの要因に大きくかかわってきていることが大きな特徴」
また、今後の見通しについては。

(帝国データバンク盛岡支店・水沢支店 森 浩一支店長)
「今年の値上げについては、リリースしている通り、11月12月はこれほどの多くの値上げは予定されていないので一旦小休止、月によって値上げ品目の増減はあるが、増加傾向はつづくのかなと思っている」
帝国データバンク盛岡支店の森浩一支店長は、「岩手県内の経営者からは、なるべく値上げをしたくない」という声が多く聞かれると話していました。

それを裏付けるように商品やサービスにどの程度コストが転嫁できているかを調べた価格転嫁率を見ますと、岩手県は原材料費、人件費ともに全国平均を下回っています。
ただ事業を継続していくためには、企業側で吸収しきれなくなったコストの転嫁は必要で、今後も値上げの傾向は、続いていきそうです。