(江幡記者リポート)
「タマネギの選別・出荷が佳境を迎えています。ただ、きょうトラックに積み込まれたのは、こちらの通常の出荷サイズではなく、SSと呼ばれるはるかに小さなタマネギです」

通常出荷用のコンテナとは別に用意された、小さいサイズ用のコンテナに入るタマネギが多くなっています。

左が通常の出荷サイズ。
真ん中は直径が7センチ未満のSサイズ。
右は6センチ未満のSSサイズです。

重さは通常サイズの500グラム前後に比べて、Sサイズは半分ほどの250グラム前後、SSサイズともなると3分の1ほどの180グラム前後です。
ラインを流れるタマネギを見つめるのは、農事組合法人リアルの新渕伸彦代表理事です。

(農業法人リアル 新渕伸彦代表理事)
「ことしは6月、7月の雨不足でこの大きさはあまり量がないかなということです」

水不足がタマネギの生育に影響を及ぼしたとみられ、収量は2024年の半分ほどに留まる見込みです。

しかも・・・

(農業法人リアル 新渕伸彦代表)
「7センチ未満のものは極力出さないでほしいということで、7センチ以上ということなんです。(さっきみたいな小さいやつはどうするんですか?)あれは産直とか、個人で少しずつさばいていく形になります」

加工業者が効率の悪さから小さいサイズを敬遠するため、通常の出荷ルートには乗せられず、独自に産直やスーパーへの販路を探しています。
仮に売り先が見つかったとしても単価は安くなります。