岩手県内で今年に入って鳥インフルエンザの発生が相次ぐ中、21日、新たに盛岡市の2つの養鶏場で高病原性の疑われる事例が確認されました。4例目が約36万羽、5例目が約30万羽で、いずれも採卵用のニワトリを飼育しています。現在遺伝子検査が行われていて、22日朝に陽性と判定された場合、県は高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議を開いて対応を協議し、防疫作業に入ります。
県によりますと21日、約36万羽を飼育している4例目の農場からニワトリの死亡が増えたと報告があり、県が簡易検査をしたところ、10羽中6羽が陽性となりました。さらに約30万羽を飼育している5例目の農場からも報告があり、県が簡易検査した結果、10羽中10羽で陽性が確認されました。
2つの農場はいずれも1月2日に発生が確認された1例目の盛岡市の養鶏場から半径3キロ以内にあるということです。現在県の中央家畜保健衛生所で遺伝子検査が行われていて、22日朝に結果が判明する予定です。陽性と判定された場合、県が対策本部会議を開いて、防疫作業などの対応について協議します。
また、県は2つの養鶏場に対して飼育しているニワトリなどの移動自粛や部外者の立ち入り規制といった、まん延防止措置を徹底するよう要請しました。発生農場周辺の飼育状況も調査中です。
今年に入って岩手県内で鳥インフルエンザが確認された発生農場では、1例目の盛岡市が11万9697羽、2例目の軽米町が4万8246羽、3例目の盛岡市が40万3775羽の計57万1718万羽の殺処分が行われました。