愛さんは当時、大沢小学校の6年生。暮らしていた自宅兼店舗は津波で流されました。

大沢小学校は家を失った多くの人たちの避難所となり、卒業式を間近に控えた愛さんたち児童の学校生活は、それまでのものから大きく変わったといいます。
そんな時、避難所で暮らす地域の人たちを励まし、町の外から支援に来てくれた人たちに感謝の気持ちを伝えようと、愛さんたち、児童会執行部のメンバーが手がけたのが学校新聞「海よ光れ!」です。

愛さんは学校新聞の中で津波から立ち上がろうとする大沢の人々の姿を「さすがだ!!大沢!」という記事にしました。
(当時の朗読)
「大沢小学校は2日間孤立しました。それを救ったのは、地域の皆さんでした。いざというときに助け合える大沢って素晴らしいです」

津波で傷つきながらも互いに助け合い、支え合う大沢の人たち。
それを子どもの視点で捉えたたえた学校新聞の記事は、避難所で暮らす人たちを励まし生活の再建を後押ししました。
