雫石町のコメ農家砂壁純也さんです。
農作業小屋には4トン弱の銀河のしずくの玄米が保管されていました。
(砂壁純也さん)
「これはもう全部、ここに書いてある通り、契約先に行くおコメですね」

砂壁さんが生産する銀河のしずくは、9割以上が観光ホテルや飲食店などとの契約で栽培されているもので、手元に在庫はありません。
それでも7月頃から岩手県外を中心に、契約先とは別のホテルや飲食店から大量にコメを買いたいという問い合わせが相次いでいるといいます。

生産者の中には想定以上のコメの県外流出があると考える人もいるようです。
それにはコメの品質が関係しているとみられています。
2024年9月末時点の令和5年産うるち米の一等米比率です。
岩手県は92.5%と全国でも2番目に高かったものの、全国平均は59.6%と前の年より15ポイントも下がりました。
特に西日本を中心に低い値となっています。
コメが不作だった地域でコメが不足するため、一時的に需給バランスが崩れているとみられています。