札幌市東区の住宅地にクマが出没し、4人がけがをした事故から、18日で2年になります。
 あの日の反省をどう生かすか。「これからのクマ対策」を考えます。

 先月、知床で撮影された映像です。道路の中央にいるクマ。
 クルマを気にしながら、こちらに走ってきます。
    
 クルマに乗ってクマを見かけたら、絶対に降りないことが大切です。

 今、北海道内で相次ぐクマの目撃、札幌市は「この日」が転換点だったのかもしれません。

 一昨年の6月、札幌市東区。
 ゴミ出しや通勤・通学の人が行き交う住宅地にクマが現れ、4人がけがをしました。
 その予兆は、20日ほど前、隣の北区でありました。

堀内大輝キャスター(2021年5月29日)
「札幌市北区の茨戸川緑地です。国道から入ってすぐ。自然豊かな、地域の人の憩いの場所ですがクマが出没したことをうけ公園は閉鎖されています」

 おととし5月29日、札幌市の記録では初となる北区でのクマの目撃情報です。
 その後、目撃は続かず、公園の再開を決めた矢先、東区に姿を現したのです。  
 クマは20日間、姿を隠しながら、川をつたい住宅地に迷い込んだとみられています。

 この反省も踏まえ、札幌市は今年度から新たに、人とクマの”すみ分け”を掲げました。