④足湯にロウリュも

停電の中、効率よく暖を取るアイディアとして、雪を集めて、お湯を沸かし、足湯を作る方法があります。


ビニールで覆った段ボール箱に、ビニールをはいた足を入れ、沸かしたお湯をかければ、「濡れない足湯」となります。

低体温症を防ぐために、汗をかかない、濡れないことも、大切なポイントです。

テントの中では、ストーブの上に置いた石に水をかけて蒸気を発生させる即席の「ロウリュ」も。


冷え込んだ体の血流を促進させる効果があります。
暑すぎると汗をかいてしまうので、40℃以上にならないようにします。

寒冷地にある北ヨーロッパの知恵も取り入れ、命を守ろうとしています。

備えは待ったなし

午前7時。
避難所での長く寒い夜が明けました。

堀内アナウンサーにとっては、初めて寝袋の中で冬の一夜を過ごした体験でした。
「枕が無かったので、首が痛くて2時間に1回、目が覚めてしまった」といいます。


コロナ禍で3年ぶりの開催となった厳冬期の災害演習。
道内では、日本海溝・千島海溝沿いで巨大地震の発生が「切迫している」と指摘されていて、避難所の備えや課題の洗い出しは待ったなしの状況です。


日本赤十字北海道看護大学・根本昌宏教授は「避難生活を考えると、これが冬となった場合には、ここはしっかり学ばないと、間違った行動で命を失うということが起こると思います」と話していました。