富良野での最後の姿と、これからの決意

さださんが最後に倉本さんとお会いしたのは、8月9日に行われた『北の国から』放送開始45年を祝うイベントだったそうです。「富良野のあの演劇工場でやった時に倉本先生が一瞬登場してくださって、遺言を朗読してくださったんですけどね。あの演出もかっこよかったね。徹底して考え抜いた演出で、あれは倉本先生の僕らに対する遺言だなと思いながら見てましたね」と振り返ります。 「思えばあんな風に一筋に自分のやりたいことをやり続けて、やり通して命を使い果たしていなくなるなんて、なかなか出来ないですね。我が身に照らして考えると、もっともっと音楽ちゃんとやろうという思いはさらに高まってますけどね」と、最後まで表現者であり続けた倉本さんの姿に強い刺激を受けたことを明かしました。
これからの想いについて問われると、「『北の国から』という財産を僕頂戴しましたんでね、これを守っていくっていうことはやっぱりやらなきゃいけないし。ずいぶんたくさん自分が出なきゃいけないことのヒントを頂きましたんで、あとは自分の時間との勝負ですね。精一杯恥ずかしくないように頑張っていきます」と力強く決意を語りました。 コンサートでも『北の国から』を歌うとのことで、「あんまり湿っぽくなりたくないんで、さらっといきます(笑)。でもそこはそれでね、僕らなりの送り方。北海道でこんな形ですぐに送れるっていうのは考えてもいなかったことですから。なかなか聞きに来る人じゃないけど、今日は聞きに来てるだろうと思ってやります」と、恩師への想いを歌に込めることを誓いました。
最後に、もし叶うなら一緒にしたかったことを聞かれ、「新しいドラマの仕事一緒にしたかったなと思いますね。僕がアイデア出すと『それ面白いな』なんておっしゃることあったんで、もうちょっとしつこく僕がくっついて耳元でずっと指導すればよかったですね(笑)。他の仕事もしてみたかったですね。やっぱり僕、音楽を一緒にやってみたかったですよね」と惜しみつつ、穏やかな笑顔で語りました。







