伯父さんが捕まったような法律がまた…「声上げるわ、やるわ」

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今月、蛯名さんは初めて、伯父の森熊猛さんの墓を訪れました。猛さんの妻・ふじ子さんは、小林多喜二の元妻でした。

ふじ子さんが生涯大切に持っていた多喜二の遺骨の一部も、ここに眠っていると言います。

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蛯名啓太さん
「『今まで来られなくてごめんね』『世の中あまりよくなっていない』みたいな感じですかね。伯父さんが捕まったような法律がまた何年後かにできるかもしれない。『声上げるわ、やるわ』って感じ」

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蛯名さんは、これからも歌い続けます。

個人の自由が失われていく先に何が…

堀啓知キャスター:
蛯名さんと小林多喜二の間につながりがあったとは驚きですね。小林多喜二や森熊猛さんは、表現の自由を許されず弾圧されましたが、満島さん、表現の自由の部分についていかがでしょうか。

コメンテーター満島てる子さん:
そうですね、私自身LGBTQ+について表現し伝えるお仕事をしています。国というマジョリティ性の強い権力によって表現の自由が制限されるというのは恐ろしいですし、あってはならないと思います。表現が多様であれる、というのは生き方が多様であることを許されるということだと思いますし、逆に言えば、表現統制一応うのは生き方の制限だと思います。実際に第二次世界大戦中のヨーロッパでは、危険な生き方として性的マイノリティは弾圧を受けていました。表現の自由というのは、当たり前に守られる社会であってほしいと思います。

堀キャスター:
いま日本では、スパイ防止法成立の機運が高まっているほか在日外国人への攻撃などにより分断が進んでいますが、野宮さんはどうお感じになりますか。

コメンテーター野宮範子さん:
小林多喜二さんは秋田の貧しい農家の生まれですが、今の小樽商大を出て銀行員になって、おそらく自分の暮らしはよくなったかと思います。それでも小樽の港の労働者の劣悪な環境を見て、「黙っていられない」と『蟹工船』を書き、文学で社会の不平等を表現した人です。2000年以降格差社会が進んでいく中で『蟹工船ブーム』というのが新たに起こっていて、蛯名さんも差別を見たら「黙っていられない」と歌っているわけですよね。多喜二の文学と蛯名さんのロックは、現在進行形で未来への警鐘を鳴らしている。そのアラートを受けた私たちが今の時代をどう考えるか、しっかり見つめていかなければと思います。

堀キャスター:
個人の自由が失われていく先に何が待っているのか、これは過去の歴史を検証して学んでいかなければならないと思います。