「開業延期」や「上下分離」など、いま、北海道内の鉄道を取り巻く環境は厳しさを増していますが、そんな困難を乗り越えて16日、延伸を果たした鉄道が岩見沢市にあります。

難航するトンネル工事に、高騰する資材。

大幅に遅れている北海道新幹線の札幌延伸を横目に、16日、見事、延伸を成し遂げました。

空知鉄道 金森涼介さん
「こちらは空知鉄道の新しい駅です。新北村駅となります。一から土木工事をしましてレールを引いて駅のホームを作って列車も新しく作りました」

16日、開業したのは空知鉄道の「南赤川駅」と「新北村駅」の間、34メートルです。

空知鉄道は、札幌で鉄道関係の仕事をする金森涼介さんが、2015年に家の庭で開業した、全長85メートルの「庭園鉄道」です。

空知鉄道 金森涼介さん
「本物の鉄道の操作感を再現した。レールの上を走る音、モーターの音、ブレーキの音は本物に近い」

レールの敷設はもちろん、駅舎の建設、車両の製造まですべて金森さんの手作り。

今回の延伸工事には3年あまりの工期と約10万円の事業費が投じられました。

空知鉄道 金森涼介さん
「体力的にもしんどい時期、コロナにかかったのもあって悪い時期も重なって、ペンキが値上がりして、手に入ったのはいいが、木材も高騰した」

新駅開業で今後、増加する・・・かもしれない利用者に対応するため、新型の車両「46形電車」も投入されます。

そんな地元の期待を集めて開業式典には岩見沢市長も駆けつけました。

岩見沢市 松野哲市長
「労力を注ぎ込んで作られたそらち鉄道は、宝の一つになる」

金森さん
「出発進行!」

小さな列車の窓からは、マチの人たちの笑顔がのぞきます。

列車に乗った男性
「楽しかったですね、本当に。すんなりいかなくて、それもまた楽しい材料の1つだった」

列車に乗った女性
「手作りの感じがして小さいころを思い出した。レールにガッタンという感じ、今そういうことないから」

空知鉄道 金森涼介さん
「皆様の熱い思いがひしひしと伝わってきた。今後、岩見沢・空知の地域を盛り上げるように頑張っていきたい」

ちなみに新幹線の札幌延伸については。

金森涼介さん
「延伸のコツですか、やっぱり人との調整ですかね。自分勝手に伸ばせばいいものでもないので、そこをどう調整していくかだと思いますね。とにかく頑張ってくださいの一言ですね」

金森さん、次は鉄道資料館を併設した新しい駅を作ることを目指しています。







