北海道・釧路湿原周辺でメガソーラー建設計画を進める大阪の「日本エコロジー」キタサンショウウオの生息調査に関する釧路市側とのやり取りは、これまでに70回近くにのぼることが分かりました。

日本エコロジーは、現在、工事を中断している釧路市北斗を除く、市内12か所で12月から順次、工事を始める意向を示しています。

しかし、このうち8か所は絶滅危惧種「キタサンショウウオ」の生息域で、釧路市は、生息調査が不十分だとして再調査を求めています。

日本エコロジー側は、これまで「事前調査は適切に行っている」としていますが、8日の釧路市議会で、市は、再調査に関するやり取りをこれまでに70回近く行っていたことを明らかにしました。

釧路市生涯学習部 工藤幸栄部長
「対面協議を7回、電子メールなどのやりとりを約60回など、あわせて70回ほどの機会において、本種の保存に及ぼす影響について 判断が可能となる適正な産卵調査に対して、調査の時期や実施期間の要件など具体的に提示するとともに専門家から意見を聴取するなど重ねて要請してきた」

また、釧路湿原周辺の工事現場にあったガラスくずや金属くずなどについては、廃棄物処理法違反の疑いがあるとして北海道が確認を進めているということです。