空襲警報がない、爆弾が降ってこない こんな日本が80年…
11月、母校の札幌南高校定時制の生徒らに、戦争の悲惨さを訴えました。
横山末雄さん(98)
「特攻隊に行って、俺は国のためにやるんだと、そういう一心で特攻隊員になった」

生徒
「戦争や特攻は、その時代を生きた人たちにしか伝わらないというのはあるが、自分たち若者が未来に伝えていくべきことだと知った」

体力的なことから、自身の過去を語ることはこれで最後だと決心した横山さん。後輩たちに優しく問いかけました。
元特攻隊員 横山末雄さん(98)
「きょうも空襲警報がない。爆弾が降ってこない。こんな日本が80年続いてることに私たちは気づいていますか」
堀啓知キャスター)
戦後、経営者となった横山さんは、戦時中、厳しい搭乗員の訓練を重ねたこともあり、会社の経営も、しっかり操縦する。そうした強い信念のもと、つねに経営状況を把握できるように、1年ごとではなく、毎月決算を行うルールを定めているそうです。
高校生たちが“戦争”を語り継ぐ当事者となる、その必要性を学んでいましたが、終戦から時が流れる中で、どう記憶をつないでいくのか。
過酷な時代を生き抜いた横山さんの証言には、平和を当たり前とせず、過去の歴史にも向き合い、自分ごととして考えてほしい…、そんな願いが込められていると感じました。
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