◇家から出ないで…クマ目撃通報から発砲までわずか2時間

伊藤亜衣記者
「実際に緊急銃猟が行われたこの公園は、近くに住宅が立ち並ぶ場所にあります」

24日午後0時半ごろ、西区の公園で2頭の子グマが目撃されました。

2頭は、その後も付近にとどまり続けたため、札幌市は「市民に緊急の危険があり、銃猟以外に危険を排除できない」として「緊急銃猟」制度を使い、駆除する方針を決めました。

住民
(家から出ないでという指示は誰から?)警察官が、ここをみんな回っていた。(指示が出たのは)12時すぎくらい」

和久井有紀乃記者
「24日午後2時36分、大きな銃声がありました」

通報から発砲まで、わずか2時間ほどでした。対応に当たったハンターは、緊迫の現場をこう振り返ります。

北海道猟友会札幌支部理事・ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長
「クマが公園の中腹にとどまっている状態、こういう状態を想定したのが緊急銃猟制度。本当にこういった状況が生まれるんだと目の当たりにした。すべての条件が整った時点で、私たちは赤い腕章を手渡されて、『このあとは任意の状態で発砲してください』と」