クマが出たまちから、クマに強いまちへ

2025年1月、後藤さんは、町内会でクマについて話し合うワークショップに参加しました。会場の隅から隅までイスを補充するほど、幅広い世代の住民が集まっていました。

このとき後藤さんは、配布された「円山西町周辺の過去約20年のヒグマ出没情報」というマップに驚いたといいます。
「フンや足跡などの痕跡もあわせると、ここ20年でこんなにクマの出没情報があったなんてと、初めて知りました」

専門家の話を聞き、住民らと過去の出没情報を詳しく見ながら、できる対策を話し合う中で、クマについての知識や考えを深めていきました。
円山西町ではこのワークショップだけでなく、夏祭りでもヒグマについて学べるブースを出すなど、定期的にクマについて考え、話し合う機会を作っています。
円山西町は、クマが出たまちから、クマに強いまちへと、変わり始めていたのです。