非常に強い台風22号が伊豆諸島に接近、台風23号も新たに発生

 気象庁は、非常に強い台風第22号が、9日明け方から朝にかけて伊豆諸島に最も接近する見込みであると発表しました。同時に、フィリピンの東では新たに台風第23号が発生しています。

台風22号で気になる週末の天気は?《進路予想》と《雨風シミュレーション》

台風第22号「これまでに経験したことのないような暴風や高波」に警戒

台風22号の進路予想図

 非常に強い台風第22号は、10月8日午後3時時点で、青ヶ島の南西約300キロメートルを北北東へ時速約20キロメートルで進んでいます。

中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径130キロメートル以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

気象庁によると、台風は非常に強い勢力を維持したまま、8日は進路を次第に東へ変え、9日明け方から朝にかけて伊豆諸島に最も接近する見込みです。

予想される被害

台風22号と23号の進路予想図

 伊豆諸島では「これまでに経験したことのないような暴風や高波」になるおそれがあり、特別警報を発表する可能性も示されています。

特に9日は、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風(最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートル)が予想されています。

また、伊豆諸島の海上では8日は大しけ、9日はうねりを伴い猛烈なしけ(波の高さ12メートル)となる見込みです。関東地方でも9日は非常に強い風(最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートル)が吹き、海上では大しけ(波の高さ7メートル)が予想されています。

予想降水量

 8日18時から9日18時までの24時間降水量は、伊豆諸島の多い所で300ミリに達する見込みです。

特に注意すべき点として、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があることが警告されています。関東甲信地方と伊豆諸島では、9日未明から9日昼前にかけてこのリスクが高まるとされています。