事故が起きたのはお盆休み中の先週14日午前11時ごろ。

羅臼岳に友人と2人で登山に来ていた、東京に住む26歳の男性が下山途中にクマに襲われました。

当時、男性の友人は、突然、自分の名前を叫ばれたため駆け寄ったところ、男性がクマに襲われて抵抗しているところを目撃。

男性は、そのまま登山道脇の茂みに引きずり込まれ、その際、両足の太もも付近からかなりの出血があったといいます。

男性が襲われたのは、標高約550メートルの地点。

友人は、そこから少し下った岩場の近くまで行き、警察に通報しました。

このとき、羅臼岳の山中には、男性のほか、登山者が70人以上いて、北海道警のヘリに救助されました。

救助された別の登山客
「実際にクマに出会ったらどうしようと、今回のケースを目の前で感じて。何もできないかもしれない」

翌日15日、道警がハンターとともに男性を捜索。

男性がクマに襲われた場所から、200メートルほど入った山中で、遺体を発見しました。

遺体の傍らには…。

捜査関係者
「クマは遺体を引きずり、離すまいとしている感じだった」

遺体の近くにいた親子グマ3頭を駆除。

捜査関係者によると、遺体は損傷が激しい状態だったということです。