◆【被害者を乗せた車内の重苦しい空気】
また、橋での犯行状況のほか、被告の女は、被害者を乗せた車内の様子についても伝えていると、弁護人は明らかにしています。
被害者の女子高校生らが乗った車に、被告の女が乗った際、内田被告が怒って重くるしい空気になっていたが、被告の女は当初、その理由がわからなかったとしています。
ただ、弁護人によれば、被告の女は、旭川市内を走行している間に、犯行の理由とされている内田被告のSNSの写真を、被害者が無断で使ったことについて、少しずつ理解していったのではないか…としています。
◆【被告の女(20)が怒りを募らせた理由】
その後、旭川市内のコンビニにおいて、被害者を暴行したことについては、被告の女は、次のような内容を話しているとのことです。
被害者がコンビニのトイレから出てきて突然、店員に助けを求めました。
弁護人によれば、この時点で被告の女は、状況をほとんど把握できていなかったものの、一連のやり取りが店の防犯カメラに映っていて、自分も一緒に捕まってしまうのでないか、そうした疑念から被害者に対する怒りがわいてきたとしています。
◆【起訴内容を認める方針に至ったのは…】
逮捕当時19歳だった被告の女(20)と、内田梨瑚被告との関係性については、一緒に殺害現場にいた以上、罪は大きいとしたうえで、裁判では「上下関係がしっかりしていて(内田被告に)逆らえない状態で従属的だった」と主張していく方針だとしています。
このほか、被告の女は当初、事実関係について“否認“と伝えられていましたが、起訴内容を認める方針に至った点について、17日の会見では、次のように説明がありました。
被告の女(20)は理解力に乏しく、弁護人が「人を車に乗せて、逃げられないようにすることは監禁に相当するし、橋の上から落とせば、当然死ぬのは分かっている。それも広い意味での殺意である」と話したところ、被告の女は"その通りだ"と話したため、全て認めることになったとのことです。
被告の女(20)は起訴内容について認める方針