障害者や認知症などの人が事件を起こし、不起訴や執行猶予などの判断が出た際に、再犯防止のため、福祉につなげる支援です。
刑務所などで更生を図る出口支援に対し、“入口支援”と言われています。

Aさんを受け入れたこの施設を運営する代表の石田幸子さんです。
石田さんは、認知症の人の再犯防止には、「刑罰より福祉が必要だ」と話します。
触法者の支援をする「アルワン」 石田幸子社長
「刑務所に入っても何も分からない。何も変わらない。決まりが守れなくて、刑期が決まっているのに出られない。そういう人を入口で支援しようと」
施設に来る前の2023年1月、認知症を発症していたAさんは万引きをしてしまい、裁判で執行猶予判決が下りました。
しかし、その後も再犯してしまいます。
この時すでに、出口支援を行なっていた石田さんに声がかかりました。
「福祉につなげることがAさん自身に必要だ」と考えた石田さんは、裁判で施設に受け入れることを証言しました。
こうして、Aさんの今の生活が始まりました。