■「ハンターがすべての責任を負うことになる」

北海道猟友会 堀江篤会長

クマが出没し住民に危害が及ぶと判断された場合、多くの自治体は猟友会のハンターにクマの駆除を要請しているのが実態です。

北海道猟友会は、砂川市でのヒグマ駆除の発砲をめぐる判決を念頭に、体制が整備されていない自治体からの駆除要請を拒否することを検討しています。

北海道猟友会の堀江篤会長は、今回の踏み込んだ検討に至った理由について「ハンターがすべての責任を負うこと」への危機感を挙げています。

■猟銃を持たず地元をパトロール

北海道猟友会砂川支部 池上治男さん

池上さんは、毎朝市内を巡回し、学校や住宅地の近くにクマの痕跡がないか確認しています。池上さんが暮す空知地方は、クマの出没が多い地域ですが、いまなお猟銃の携帯が許されていません。池上さんは、判決を不服として最高裁に上告しています。

北海道猟友会砂川支部 池上治男さん
「地域住民の人は理解してくれているし、実際、砂川市でもまだヒグマが出ている。この状況でダメだというのならもう全然どこでも撃てないよね」

■鈴木知事は環境省に陳情へ

鈴木直道知事(15日)


これを受け鈴木知事は18日、猟友会の堀江会長と環境省に出向き、地域の実情を伝える予定です。

鈴木直道知事
「会長も是非行きたいんだと。直接いろんな悩みがあるので法律を提案していく状況もある中で、お話したいということなんで是非出来るだけ早くそれをやりたいと思ってます」