起訴内容について、裁判長から「間違っている点はありますか?」と問われると、野澤被告は「ありません」と答えました。このあとの冒頭陳述で、検察は女2人の公判と、ほぼ同じ内容の経緯、事実関係を明らかにしました。初公判の廷内(13日午前、札幌地裁)
■女2人と野澤被告の初公判で、検察が指摘した経緯、事実関係
・野澤被告と49歳の女は、同じ中学校で教諭と生徒。
・女が中2時~高2時、性的関係。
・室蘭市外の高校に進み、寮生活の女を時折、野澤被告が車で送迎。
・性的関係を解消後も、女が野澤被告に悩み相談。
・1998年に長男誕生、その後も近況などを年賀状で報告。
・長男の高校受験に向けて、野澤被告が家庭教師。
・心筋梗塞を患った女を野澤被告が見舞う。
・2021年、女の口座残高2860円、カードローンが約30万円。
・"妹分"だった46歳の友人の女に、性被害やフラッシュバックなどを相談。
・友人の女が、野澤被告に問い質すも否定される。
49歳の女「バレたら全国ニュースだね。先生も奥さんも、ここにいられないね」(13日)廷内スケッチ
・2021年10月、2人で野澤被告宅へ。
「バレたら全国ニュースだね。先生も奥さんも、ここにいられないね」
「弁護士を介して、話し合えば?」「面倒くさいよね」
・これに対して…。
「弁護士に払うくらいなら、直接お金を渡す」と野澤被告。
「私が大袈裟にしてたら、先生パクられてたよ。誠意だよ、誠意!先生の誠意はいくらなの?誠意を見せろ!」
・後日、野澤被告の妻から現金300万円を受け取る。
・2022年8月、49歳の女は再び口座残高が4700円ほどになる。
カードローンは約30万円。
・野澤被告に電話するも「もう、うちには金がない」と着信拒否の設定をされる。
・去年9月26日、女は友人に、性被害のフラッシュバック悪化を相談。
・友人が野澤被告に電話するも「もう、うちには金がない」と対応される。
・同日、49歳の女と友人の女は2人で野澤被告宅を訪問し、千枚通しで刺される。弁護人の陳述「一番厳しいけど、一番優しい」と教え子の声、性的関係は49歳の女からアプローチと指摘