■“小さな遊園”を守るために…加藤さん一家が迎えた開園68年となった春

大地さんは、家業の“小さな遊園地”を守るために動き出します。目標1000万円を掲げてクラウドファンディングを募った結果、1600万円以上が集まり、全国から応援メッセージが数多く寄せられました。「函館公園 こどものくに」4代目園長 加藤健一さん
4代目園長 加藤健一さん(54)
「感謝の気持ちでいっぱい。ここは一生続けていかなきゃならない、守っていかないといけない。(メッセージを読んで)自分たちがどうこうではないと改めて思いました」
プロテニスプレーヤーの夢に情熱を注いだ10代から一転。20代半ばとなったいま、大地さんは、祖父が開園した『こどものくに』を守ろうと、家族とともに懸命に汗を流しています。
開園68年目の今年の春も“日本最古の観覧車”近くの桜の木が、満開になりました。
4代目園長の長男 加藤大地さん(25)
「遊園地を掃除していると、ここが汚いから、こうしたらいいかなと発見することが増えました。小さい仕事が安全管理につながるんだ…と、いまは思っています」
取材に訪れた日、加藤さん一家5人に“家族写真”を撮ることを提案してみました。
4代目園長(大地さんの父)加藤健一さん
「桜の時期は忙しくて、家族5人が揃うことはないのでいい記念になります」
大地さんの母 智美さん
「“家族写真”を撮りたいと思っていたけれど、なかなか撮る機会がなくて…」
大地さんの妻 京加さん
「家族5人で写真を撮るのは初めてだし…私は初参加です」

1956(昭和31)年の開園以来、加藤さん一家が代々受け継いできた、函館の小さな遊園地『こどものくに』。
この先も変わらず“昭和レトロ”の魅力を守りつつ、子どもたちの遊び場として、歴史を刻んでいきます。北海道函館市で代々、家業の“小さな遊園地”を守る加藤さん一家(「函館公園 こどものくに」)