女子生徒がカルピスで告白!?時代に合わせ変化しながら受け継がれる伝統

迎えた9月27日の本番当日。校長と総長の正村さんが松明から薪に火をともします。太鼓の音と、男子生徒たちの歌声がグラウンドに響きます。

ことしは4年ぶりに見学も許可され、女子生徒や保護者など大勢のギャラリーが勇ましい姿を見届けます。

(正村朋也さん)
「東高デカンショ節」

たき火を囲んで行う円陣も、うまくいきました。

生徒たちから呼び出されたのは、3年生の学年主任、宮崎智之教諭。3年生がお世話になった教員を呼び出し、感謝を込めて水を浴びせるのもファイヤーストームの見所です。フィナーレは、打ち上げ花火。歌い終えた男子生徒たちは歓声をあげて花火を見上げました。

(正村朋也さん)
「ここまでの完成度にもってこられたのは、お前たち(1、2年)のおかげだから。来年、再来年もまたあるから、もっといいものを作ってほしい」

(1年生)
「めっちゃ楽しかった」
「練習のときはめっちゃきつかったんですけど、本番やってみて声がかれるくらい声が出て最高でした。来年ももちろん参加します」

昭和の時代は、「女人禁制」で女子生徒は見ることもできなかったファイヤーストーム。今は告白の意味も込め、終わった後に女子生徒が好きな男子生徒にカルピスを渡すのがもう一つのクライマックスです。

(武田優太朗さん)
「コロナ明けで、初めてのストームというのもあって、周りの先輩からの期待もあったので『中途半端なものは作れない』という気持ち。最高のストームだったと思うので、来年もその次も、つないでいってほしい」

コロナ禍を経て復活したファイヤーストームは、時代に合わせて少しずつ形を変えながら、次の世代に受け継がれます。

CBCテレビ「チャント!」10月9日放送より