10月以降、台風は発生しやすい?専門家は

では、10月以降、台風は発生しやすくなるのか?名古屋大学宇宙地球環境研究所の坪木和久教授によると、「9月の台風発生数と10月のそれはほとんど関係ありませんので、10月がどうなるのかは予想できません。ただ、2019年19号、2004年23号など、10月の台風は雨による激甚災害をもたらすことが多く、雨についての注意が必要です」。

名古屋大学宇宙地球環境研究所 坪木和久教授

2019年台風19号(令和元年東日本台風)は接近当時、狩野川台風と似たルートを通るおそれがあるなどと報道され、東海、関東、東北の広い範囲で観測史上最大の雨量を観測。箱根では総雨量1000ミリを超えました。

また2004年23号では、四国や大分で500ミリ以上、近畿、東海、甲信でも300ミリを超えるなど、広い範囲で大雨になりました。

台風のエネルギーは、暖かい海面から蒸発する水蒸気で、水温27℃以上あると、台風は発生・発達するといわれています。現在の日本の南海上は、29℃や30℃などと、かなり高く、今後、発生してもおかしくありません。10月は平年の発生数は「3.4」。7月と並んで発生数が多い時季です。あと1か月は大雨への備えは万全に行っておいた方がよさそうです。

海面水温 9月25日 気象庁HPより