藤井七冠から教わったのは「ショートケーキのイチゴ」を食べる順番

その関係性ができたのは、インターネット番組企画での対局がきっかけでした。当時、藤井七冠は史上最年少の14歳でプロデビューしたばかり。この対局では、自らのミスに気づいた藤井七冠が今ではあまり見られないこんな悔しそうな表情も。この時の対局では、永瀬王座が勝ちました。

(藤井七冠)
「永瀬先生は大変強いので、教われたことは光栄。これからも同じ気持ちで戦っていきたい」

その後、永瀬王座が藤井七冠に声をかけ、以来2人は練習将棋を重ねお互いに切磋琢磨してきました。お互いに尊敬し合う2人が、タイトル戦で対決するのは去年の棋聖戦以来2回目です。永瀬王座が藤井七冠について知っているのは、将棋の手の内だけではないようで…

(永瀬王座・2021年11月)
「ショートケーキのイチゴを食べる順番を教わった。藤井三冠(当時)は末っ子なのでお兄ちゃんに食べられないよう先に食べる」

以前こう話していた永瀬王座。

28日の昼食は藤井七冠と同じくカレーを選びましたが、この時の会話を覚えていたのか、かつて藤井七冠から食べる順番を学んだというショートケーキを追加で注文していました。

先に3勝をあげた方がタイトルを獲得する王座戦。藤井七冠が八冠獲得へ白星スタートとなるか、注目の第1局は28日夜に決着する見込みです。