ペットもヒトも高齢化…「老犬ホーム」に頼る愛犬家も

医療の進歩やエサの質が良くなったことで、ペットの寿命が延びて高齢の犬や猫が増えています。一方で飼い主の人間も高齢化が進み飼いきれなくなる場合も。


岐阜県富加町にある「老犬ホーム」。高齢や病気などで家庭では世話ができなくなった犬を有料で預かる施設です。

(ジャパンアニマルホスピス 山口常夫代表)
「結構増えています。問い合わせも多いです。年齢が来ると犬も認知症になってくる」


料金は月3万円。現在、8歳から17歳までの20頭を預かり世話をしています。

認知症を患う15歳の雑種犬。人間同様食事やトイレなどの介助が必要で他にも困ったことが…。

(ジャパンアニマルホスピス 上村智恵子さん)
「朝晩関係なく鳴いてしまう。近所の迷惑になるし、虐待しているように鳴く」

飼い主も倒れて世話ができなくなり、やむなく預けに来るケースが多いといいますが、中にはこんな事情で来た犬も。


(預けにきた人)
「最初奥さんが亡くなられて、その後旦那さんも亡くなられて…」

飼い主が2人とも亡くなり、ここに来たのは8歳。行き場はなく生涯ここで過ごすといいます。

(夏目アナ)
「命を飼うって、その先の先の先ぐらいまで考えておかないと…」

ヒトも犬も高齢化が進む中、ペットの飼い方を社会全体で考える時が来ています。