世は空前のペットブーム。家族として大切に飼う人が増え医療も発達する中、高齢のペットも増えています。

岐阜県池田町の「はな工房」。ここは高齢や事故などで歩けなくなった犬の、車いすをオーダーメイドで作っています。


この日やってきたのは、大型犬ワイマラナーのグレイス。13歳で人間でいうと80代のおばあちゃん。ヘルニアで足がうまく動かせず、寝たきりになっています。

以前は一緒に飼っているアロエと一緒に走り回っていたといいます。

(飼い主)
「車椅子を前回注文したので。グレイス専用(の車椅子)です」

はな工房の車いすは、一つ一つが使う犬の体格や歩き方に合わせた特別製。阿蘇さんは喜ぶグレイスの姿を確信しています。本業は自動車部品や機械の設計を手掛けるエンジニアの阿蘇さん。

(はな工房・阿蘇講平代表)
「日本では介護用品という上では海外よりも遅れている感じがありまして、徐々に日本でも認知されて使う人が増えている」


犬の車いすをつくったきっかけは、10年前愛犬の「はな」が12歳の時に、脊髄の病気で後ろ足が動かなくなり歩けなくなった事でした。


当時すでにあった犬用の車いすを探しましたが…。

(はな工房・阿蘇講平代表)
「当時は前足に体重がかかる車椅子しかありませんでした。負担がかかった姿勢で歩くことになるので…」

そこで、いちからはな用の車いすを設計して作ってみたのです。