授業中は上の空…頭の中はアイデアでいっぱい 同級生「神の子だ」

午前7時半、環くんの朝は両親と囲む食事から始まる。黙々とパンを食べているが、その視線は…iPadに。

(環くん)「毎朝、1日1本ドラマを見ています。きょうはTBSのドラマです」


ドラマ鑑賞はモーニングルーティーン。朝見たドラマの考察を日中に考えるのが楽しいという。自宅から学校までは歩いて10分ほど。通学路は作品のアイデアで溢れている。看板が目に入ると…

(環くん)「あの看板とかも古い感じがホラー映画に使えると思っています」 


信号機も…通り過ぎる車も…全てが創作意欲をかきたてる「源」だ。気になるのは学校生活。教室を覗いてみると…算数の授業中、どこか上の空。


Q.何を考えているの?
(環くん)「黒板に(文字を)書くときは映画の中で物語がどんどん進んでいく感じがして、(文字が)消えていくときが主人公とかの心情が暗くなったりとか、物語が終わる時とかにも使えそう」

授業や給食の時間は思考の“ゴールデンタイム”だという。掃除の時間。この日の担当は音楽室。ホウキで黙々と床を掃いていましたが…気づけばその手はメトロノームに。


(環くん)「音と動きで時間を表せるし、メトロノームは活用していきたいです。今度の映画でも使いたい」

視界に入るもの全てが映画作りのヒント。クラスメイトも一目置いている。

(クラスメイト)「天才!尊敬の的です」「言い過ぎかもしれないですけど、“神の子”ですかね」「優しい。他の男子とは比べものにならない」  

キラリと光るその才能に、先生も時々、驚かされるという。 

(担任)「国語の記述でも色々なことを書いてきたりして、こんな言葉を知っているのだなとか感じ方が独特な感じがします」 

ちなみに学校の成績は真ん中ぐらいだそう。