誹謗中傷を受けながらも奮闘「少数者の声を議会に届けたい」


小嶋さんは、自分のような人が身近にいることをまず知ってもらおうと、街頭活動で訴え始めました。

しかし、インターネット上で、誹謗中傷を受けたこともあります。

(小嶋小百合さん)
「60年も男として生きてきて『今さら女になったからといって、女の代表として議会に出ていくのは許せん』と言われたこともある」


それでも小嶋さんは、偏見や差別で生きづらい社会をなくそうと訴え続けました。

後援会はなく、彼女の頑張る姿をいつも間近に見ている、パソコン教室の生徒や友人たちが中心となって小嶋さんの選挙活動を支えます。

何もかもが初めての選挙活動で、戸惑うこともあるといいます。

(小嶋さんの友人)
「まだまだ私たち性的少数者が理解されていないことが多いので、ここで頑張ってもらって世の中に広めてほしい」

友人たちは、声を上げづらい「少数派」の力になる存在になってほしい、という思いで選挙活動を手伝っていました。

(小嶋小百合さん)
「人それぞれの立場を尊重して、いろんな考え方の人がいるから、自分と違う考え方の人も尊重して、仲良くやっていける社会になれたらいい」