患者の受付はタブレットに…個人情報流出の危険は?


藤田医科大学病院は他に先駆けて、この医療DXに取り組み始めています。

まずは患者の手書きだった受付にタブレットを使い、入力した情報をそのまま電子カルテに反映させることで、今まで30分以上かかっていた手続きが、5分程度に短縮できます。


また、救急搬送中に把握する患者の状態を、リアルタイムで病院でも把握することで、早い治療にもつなげる計画も。

(藤田医科大学病院 大野孝生医師)
「変化が激しい時代になってきていますが、可変的に患者さんのためにベストな医療を提供するという意味で、“医療DX”は有効だと思う」

最大の個人情報を扱うだけに、情報漏洩の危険性は極めて心配されますが、デジタル化の大波は押し寄せています。

(藤田医科大学病院 白木良一病院長)
「これは便利だと(国民に)思ってもらえることが大事ですし、安全性を担保していろいろなことに使ってもらえる仕組みを国が作っているので、そこにわれわれ医療業界もコミットして、“医療DX”を推し進めていきたい」

(大石邦彦アンカーマン)
世界的にはもうこの「医療DX」の流れが進んでいるんですが、これに乗り遅れますと、新薬の開発など国際的なプロジェクトに参加できなくなってしまう恐れがある。

なので、国も2030年までに全国の医療機関でこのような形になるように、今取り組んでいる。

これ患者ファーストでいいことが多いように思いますけど、リスクないのかということなんですがこちらが心配。コンピュータウイルス。サイバー攻撃によってシステムが乗っ取られる恐れもあります。

大阪の病院で実際起きています。そして患者さんの個人情報が、これによって流出してしまう恐れも十分考えられるわけなんですよね。

医療DX。まだまだ超えなければならないハードルはいくつもあるわけなんですが、2020年から30年に向けて、そのハードルを一つ一つ越えていく必要があります。