なぜメールではなくファックスを使っているのか?
個人情報のため、送り間違いがないよう2人でファックス番号を確認してから送るなど、人数が多いだけにここにも大きな手間がかかっています。

Q「なぜメールではない?」
(担当者)
「なぜでしょうか。メールにしてほしいくらいですよね」
日本の医療は、現在医療データを病院や薬局、行政がそれぞれ違う形で管理していて、必要な時に別々に情報のやり取りをしています。

その都度手書きだったりデータを入力し直したりと、デジタルでも根本的な利用が“アナログ”です。それを大きく変えるのが今日のキーワード「医療DX」。
DXとは「デジタルトランスフォーメーション」(Digital Transformation 「Trans」が「X」と略される)の意味で、デジタル技術で仕事の仕組みを大きく変えることです。
いまは別々に管理している医療データを全て共有することで、データのやり取りの手間を格段に減らし、集まるビッグデータによって、治療法や新薬の共同開発にも役立ちます。

(藤田医科大学病院 白木良一病院長)
「(患者に)時間を割いてケアができるとか、診察ができるとか、やっぱり最終的なゴールは、患者さんに対する治療とか診療のクオリティ(を上げる)、そういうものだと思う」
