2022年3月、施設の老朽化などを理由に73年の歴史に幕を下ろし、名古屋市港区から愛知県弥富市に移転した名古屋競馬場。

1年が経ち、移転した新名古屋競馬場はどう変わったのでしょうか?
そして、一体どんな人が競馬場にやってくるのでしょうか?競馬場にやってくる人々を取材しました。

馬券を買えない16歳の“地下アイドル”も毎日「写真を撮りに」


普段、馬がいる厩舎に近い弥富市に移転し、2022年4月にオープンした新しい名古屋競馬場。
西日本の地方競馬場で最も長い240mの直線コースに、夜間のレースも楽しめるナイター設備などを備え、新たに生まれ変わりました。

愛知県一宮市から初めて競馬場にやって来たという20歳の大学生3人組。春休みにバイトを頑張った記念に楽しもうと訪れたと言います。

名古屋競馬場の印象を聞きました。

(大学生)
「めっちゃきれいっすね!来たくなっちゃう」


新しくなった名古屋競馬場は、リラックスできる有料ソファ席を始め、キャッシュレス対応など最新設備を完備。

その結果、移転前はおよそ7割が60歳以上だった客層は見るからに若返りました。


馬券を買わなくても、入場は無料。
馬が走る様子を楽しむだけの人も少なくありません。名古屋で地下アイドルをしている16歳の女性は、馬券は買えませんが毎日来ています。

(地下アイドル)
「写真撮るのが好きなので、馬の。走っている時に耳が後ろに折れるのがかっこよくて…」

そう話すと、向かったのは、観覧スペースの最前列です。


移転後、名古屋競馬場の観覧スペースからコースまでの距離は、2mほど近くなり、より間近で競走馬の写真が撮れるようになりました。