厚生労働省によりますと、21日に発表された全国の死者数は503人と過去最多に。しかし、オミクロン株はデルタ株に比べ重症化リスクが低いとされる中で、なぜ死者数が増えているのでしょうか?

(藤田医科大学病院 岩田充永副院長)
「感染者の重症化の割合が下がっても、感染者が増えれば当然死者は増える」

ただ、臨床の現場で見る患者の状態について、岩田副院長は…

(藤田医科大学病院 岩田充永副院長)
「99%の人はただの風邪で済むが、1%の人は感染で死亡のリスクにつながる」

では依然としてコロナがまん延する中で、私たちにはどんな対応が求められるのでしょうか?

(藤田医科大学病院 岩田充永副院長)
「重症化リスクがある人やその家族が、風邪症状だったら検査して、(迅速に)重症化予防の薬に繋がるという「自助」と、元気で社会活動を戻していこうという人が、リスクのある人に思いを馳せる「共助」。すごく難しいことが課せられている。これがウィズコロナ」

こうした中、政府は20日、新型コロナについて外出自粛要請などが可能な「2類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「5類」にこの春にも引き下げる方針を確認。

19日、総理の元に面会に訪れたのは日本医師会の松本会長は、「5類」に移行した場合、医療費やワクチンの接種費用などを公費で負担する法的根拠がなくなるため、こうした支援の継続などを要望しました。

医療現場への影響は?藤田医科大学病院 岩田副院長に聞きました。