開幕前の絶不調、原因は投球フォームの変更

柳投手のオープン戦の成績は散々だった。3試合で計15失点の防御率9.69。開幕投手に指名されていたベテラン右腕が打ちこまれる姿はファンを不安にさせた。当時の心境を「ヤバいと思っていました。苦しかったですね」と正直に明かしたのだが、蓋を開けてみれば12試合中10試合でクオリティスタート(6回自責点3以内)をクリアする抜群の安定感。直近の3年間は5勝に届かないシーズンが続いていただけに手応えを口にする。
柳投手:よくやれているかなとは思います。毎週ローテーションで投げられていますし、(自分が)勝つに越したことはもちろんないんですけど、自分が投げてる試合でチームが勝ったり、試合をしっかり作ることができればいいのかなと思ってます。ここ2年ぐらい(シーズンの)途中で離脱したり、ローテーションをなかなか守れてないんで、本当に1年間しっかり投げ続けて試合を作っていくというのが、自分の仕事かなと思ってます
疑問が生まれるのはオープン戦のラスト登板から開幕までの短期間に何があったのか。
じつは不調の原因は明確であり柳投手自身もしっかりと自覚していた。キャンプインから取り組んだ投球フォームの変更が影響していた。
柳投手:キャンプの初日に投げ方を変えて、セットポジションで投げていたのをノーワインドアップに。(もっと)良くなりたいっていう、こうすれば良くなるのかなっていうのが(フォーム変更の理由)。ほんとに思いつきというか、前の推進力を生み出すようにという意図でやってみて良かったんで、もうちょっと続けてみようかなって変えてトライして。変えた直後は良かったんですけど、なかなかこう途中らへんから「なんか違うな」って自分で感じてたんですけど。そこでこうなんか違うからもうすぐ戻そうっていうのはちょっと浅いというか、深みが出ないかなと思ったので。良くないなと思いながらも、その投げ方で試行錯誤して投げてたんですけど・・・やばいなと思ってました。やばいなっていうか苦しかったですね
進化を求めたゆえにハマってしまった沼。開幕してから別人のように立ち直ることができたのは“戻る場所”を見失わなかったことによるものだった。
柳投手:フォームを変える時にいつでもその“戻る場所”はあるというか、戻せる自信はあったんで。オープン戦で全然ダメでやっぱり戻そうということで、オープン戦の最後の1試合で戻してっていう感じですね。今だからですけど、オープン戦でスイスイ行くよりはあの期間にこう悩んで試行錯誤してっていう時間になったんで、今思えば良かったのかなと。当時は思えてないですけど(苦笑)。内心はやっぱりあれだけ打たれて、ほんと監督に言いに行こうかなって思った時もあったんで。(開幕投手)辞退じゃないですけど、かっこつかないんで。あんな数字ではチームメイトでもそうですし、応援してくださるファンの人にもこうやっぱりかっこつかないなと思ったんで。でも任せてもらった監督の気持ちとか自分のやってきたこととか色々考えて、責任持ってそこに合わせて投げようと










