柳がつなぐ竜投手陣の“伝統”

変化を恐れず、もがき辿り着いた先にあったのは新たな境地だった。開幕から休むことなく腕を振り続ける柳投手の姿がチームに与える影響は大きい。プロ2年目の金丸夢斗投手は「いろんな変化球を使いながら、頭を使いながら抑えてますし。タフで頑張っている姿を見ると僕も刺激になります。でも自分たち若手が頑張らないといけないと思うので。そこは危機感を持ちながらやっていきたい」と口にした。“刺激”と“危機感”。実はこの2つを与える存在は柳投手にもいると言う。

柳投手:プロに入ってローテーションで投げ始めてから、もうずっと大野さんという存在がいて。ぼくは勝手に大野さんのことをずっと意識してここまでプロ10年目ですけども10年間投げてきたつもりですし。あの人がタイトルを獲ったり、沢村賞を獲ったりした時もずっとローテーションを一緒に投げてきたので。(大野さんが)どれだけすごい成績 を出しても「この人がこれぐらいだったら、俺はもっといいピッチングをしよう」と勝手に張り合ってここまで来たので。今年に関して言えば、また大野さんの数字を意識していいピッチングをされているんで、それよりいいピッチングをしようと張り合ってやっています。そういうふうに僕は育ってきたんで、大野さんだけじゃなくて吉見さんがいたり、山井さんがいたりとか、なんとかこの人たちより良い数字を出して自分がローテで一番になりたいとか、そういうギラギラしたものをずっと持ってやってきた。それが今だったら金丸とか中西、櫻井、高橋宏斗ももちろん。若いピッチャーがいるんで、そういうピッチャーたちも意識してもらえれば。意識できるだけのピッチングしないといけないですけど、そういうふうにピッチャーでこうドラゴンズって良くなってきたと思うんで。伝統じゃないですけど、ピッチャーのいいチームだと思うんで、そういうのは引き継いでいけたらいいのかなとは思います