「抗うつ薬を40錠、一気飲みで救急搬送」 オーバードーズの搬送者数は年間1万人超

東京・歌舞伎町の“トー横”や、大阪・ミナミの“グリ下”のように、名古屋・中区の池田公園には、居場所を求める若者が集まります。

そんな若者の一部で広まっているのが、薬の過剰摂取=オーバードーズ。
肌寒さの残る2月末、池田公園にいた若者に聞きました。

(29歳女性)
「人間関係がしんどくなっちゃって『あわよくば死にたい』ぐらいの感じの時にオーバードーズしました」

彼女は、マッチングアプリで知り合った男性とトラブルになり、精神的に追い詰められた結果、ドラッグストアで入手した咳止め薬を過剰摂取したといいます。

(29歳女性)
「記憶が途切れ途切れになりながらトイレで吐いていました。気づいたら救急搬送されていて、みたいな感じですね」

彼女のように、オーバードーズが疑われる救急搬送者は、年間1万人を超えています。中には、市販の薬ではなく、医師の処方箋が必要な医薬品を過剰摂取する人も…

(21歳女性)
「躁うつなので、その処方薬を40錠?50、60錠ぐらい飲んだかな。何回かしていて、3回病院に運ばれています」

オーバードーズの患者を年間50人ほど診ている救命救急医は、繰り返していると、臓器が悲鳴を上げ、最悪の場合、命が失われることもあると話します。

(救急科専門医 宮田和明医師)
「腎臓や肝臓の機能は人それぞれ異なるため、同じ量の薬を飲んでも、AくんBくんは大丈夫だったとしても、Cさん1人だけが朝起きたら冷たくなっていたというケースも実際にありました」