ウナギのかば焼きに欠かせない「備長炭」は3~4割上昇

ところが“ウナギの危機”だけではありません。

(石田さん)
「今のところ限界」

ありとあらゆるモノのコストが上昇する中、特に影響が大きいのが備長炭です。ウナギを香ばしく焼き上げるために欠かせない備長炭の仕入れ値は、5年前に比べて3割から4割上昇。そして多い日には一日30升を消費するコメは、ここ2年で仕入れ値が倍に。

(石田さん)
「客が来て、すぐに炭火をつけるわけではないので、どうしても燃料費としてはダダ漏れ的なところはある」

また、最低賃金も上がり続け、人件費も重くのしかかります。

(石田さん)
「売り値をコロコロ変えるわけにもいかないし、寿司店の“時価”のようにもいかないし、ギリギリでやらせてもらっている」

目先のピンチはいったん回避できたものの、うなぎ店の苦悩はしばらく続きそうです。