もし可決されてたら、どうなっていたのか?

心配な点が2つありました。まずは、「規制によって輸入が難しくなる」。ウナギは中国に頼っていて、相手国の輸出許可証が必要になるので、中国が許可を出さないと日本は輸入できなくなっていた可能性があります。さらに、中国もシラスウナギを中南米の国から輸入しているので、これらの国が許可を出さないと、中国も輸入できないと。

次に、「シラスウナギの取引価格」。去年は250万円ほどだったのが、ことしは半値の130万円近くまで下がっています。もし規制されていたら、この価格がまた跳ね上がる恐れがありました。そういう意味では、否決されてよかったというのが関係者の実感としてあると思います。

ただ、また同じような議論が再燃するかもしれないので、種の保存のあり方だけではなく、ウナギの完全養殖の確立を急ぐ必要があるのではないでしょうか。

CBCテレビ「チャント!」2025年11月27日放送より