ウナギを巡って EUと日本の意見が対立

【ウナギを巡る主張】
EU:ニホンウナギ・アメリカウナギに絶滅の恐れがある
日本:日本・中国・韓国・台湾で資源管理をしているので、絶滅の恐れはない

EU:ヨーロッパウナギとニホンウナギの外形が似ているので、違法取引される
日本:ヨーロッパウナギとニホンウナギの見分けはつく

真っ向から対立している中で、11月27日に採決が行われ、取引規制案は「否決」されました。12月の全体会合で確定するということです。

否決の理由は何?

10月17日、小泉農水大臣(当時)は「ワシントン条約にウナギ全種を掲載するのは反対。日本の立場への理解が加盟国に広がるように、関係国と連携しながら全力を尽くす」と言っていました。

関係者に取材したところ、農水省だけではなく、外務省・環境省など各省庁一体となって、50か国~60か国にロビー活動をしていたとのことで、それが功を奏したのではないかとみられます。