ミャンマーを拠点にした特殊詐欺グループの事件で、「かけ子」役の男子高校生らを勧誘した罪などに問われている男の初公判が開かれ、検察は懲役5年を求刑しました。

起訴状などによりますと住居不定・無職の丸杉龍実被告(32)は、名古屋市の男子高校生(当時16)をタイに送るため、「海外で稼げる仕事がある」などと誘い、車で中部空港まで連れていった所在国外移送誘拐などの罪に問われています。

丸杉被告 名古屋・東警察署 ことし6月

男子高校生は、その後ミャンマーの特殊詐欺拠点で「かけ子」をしていたとみられています。

名古屋地裁で開かれた初公判で丸杉被告は起訴内容を認め、検察側は懲役5年を求刑。弁護側は、被告がヤミ金から借金したことをきっかけに仕事をするよう脅されたとして、寛大な判決を求めました。

判決は11月19日に言い渡されます。