海水温が30℃超の場所も…
海水温の上昇は気温だけでなく、本州の南側を流れる暖かい海流「黒潮」が紀伊半島沖で南に大きく蛇行する「黒潮大蛇行」の影響も大きいと言われています。

ことし5月に気象庁は、この黒潮大蛇行について収束する兆しがあると発表していました。しかし海水温が30℃を超える場所も。去年までに比べると、これでも低いということですが…
(鈴木ダイビングサービス 鈴木勝海さん)
「全然冷たくない。生ぬるい」
さらに、こんな影響も…
(漁師 小川吉高さん)
「海藻でいっぱいだったけどな、昔は。もう何もないわ…15年くらい前からぼちぼち始まって、この10年で完全になくなった」

海水温が上がるとウニの仲間であるガンガゼなど海藻を食べる生き物が増えてしまい、海藻の数が減ってしまいます。すると、その海藻を餌場にしていた伊勢エビや貝類など、この地方の名産だった魚介類の数は減ってしまうのです。