「父は戦場で爆弾に当たって大きなけがをした」
(リリア・マランチュク選手)
「戦争により毎日のように爆発が起きている。トレーニングをしている時でも、サイレンがなるたびにシェルターに行かなければいけないので、安定した練習を行うことはできない」
こう話すのは、去年のU23ヨーロッパ選手権で優勝したリリア・マランチュク選手(23)。

(リリア選手)
「父はウクライナの戦場で爆弾に当たって、大きなけがをしてドイツに運ばれた。父は3日間昏睡状態で、私は試合があったが混乱していて何が起きたか理解できなかった」
レスリングはウクライナにとって、国の誇りを象徴する特別なスポーツ。戦時下でも競技を続けることは、平和を望むメッセージとしても重要視され、それを欧米各国や日本がサポートしています。
至学館大学は、日本レスリング協会の副会長でもある谷岡郁子学長の意向でウクライナ選手を受け入れ、おととしに続き2度目です。

(至学館大学 谷岡郁子学長)
「戦争の影響で心がロボットのようになっていて、心から笑ったり泣いたりできない状態が、至学館大学に来て『心から笑うこともできた』と言ってくれた」

今回の合宿中には、日本の学生たちと一緒にこんな体験も。
(大石邦彦アンカーマン)
「抹茶の試飲体験が行われています。ウクライナの皆さんは抹茶をたてることができるのか。おっ上手ですね。お口に合うようです」
